年間1,000本以上を製造。流通に乗せにくいトマトを冷凍保管で計画的に商品化

トマト

ジュース化の目的・依頼のきっかけ

県の6次産業化サポート窓口のご紹介により、ご相談をいただきました。

流通に乗せにくいトマトを無駄にせず活用したいというご相談で、ぶどうの事例と同様、廃棄を前提にせず加工で価値のある商品へと転換することを目的に、冷凍保管を併用して仕込み時期を分散し、収穫期以外の販売にもつながる体制を整えました。

シエスタに依頼した理由

ジュースづくりにあたっては、持ち込んだトマトだけで仕込みを進める体制が整っており、自分の農場で採れたトマトのみを使って製造してもらえる点を評価いただきました。

約120kgから始められる小ロット対応の柔軟さに加え、工房長が熟度や品種の特徴を見極めて搾り方を調整するなど、トマト専用の設備を活かした丁寧な対応も決め手となりました。

また、冷凍後の加工で搾汁率の安定化も実現しており、畑で育ったトマトそのものの味わいを損なわずにジュースへと仕上げる知識と工程が、安心して依頼できる理由になりました。

作った製品

年間で500ml瓶換算で1,000本以上のトマトジュースを製造しました。

1回あたり原料約120kgを搾汁し、その工程を年4〜5回に分けて実施しています。冷凍保存したトマトを使用することで、収穫期を過ぎても安定した仕込みが可能になりました。

冷凍トマトは搾汁率が高く、約90%と歩留まりも良好です。

搾汁にはトマト専用の機材を使用し、効率的かつ高品質なジュースづくりを実現しています。実際に他工場での製造も試みられましたが、「味の仕上がりが違う」「シエスタの方が良かった」との感想もいただいています。

販路

糖度の高いフルーツトマトを使用しており、トマト本来の味わいを損なうことなく仕上げたジュースは、甘みとコクがしっかり感じられる豊かな味わいです。

直売所や道の駅のファーマーズマーケットをはじめ、ホテルやレストランなどにも卸しており、いずれの販売先でも高い評価をいただいています。

生産者のトマトの個性をそのまま活かした一本として、リピート注文も増えています

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この記事を書いた人

ちいさなジュース工房シエスタ 編集部

栃木県の工房から、全国の農家様や地域の生産者様に寄り添う「ちいさなジュース工房シエスタ」。編集部では、果実加工に関するお役立ち情報や取り組み事例、ものづくりの裏側、販路づくりのヒントなど、現場に根ざしたリアルな情報を発信しています。

一人ひとりの「届けたい思い」に応えるパートナーとして、ジュースづくりを通じた価値創出に日々取り組んでいます。