「丹精込めて育てた果物を、もっと多くの人に味わってほしい」 そう考えてジュース加工を検討し始めたとき、検索画面に並ぶ「ストレートジュース 体に悪い」という言葉を見て、不安を感じたことはないでしょうか?
「せっかく作っても、健康に悪いと思われて売れなかったらどうしよう」 そんな悩みを抱える生産者様、どうぞご安心ください。その言葉の多くは、大量生産された安価なジュースに対する誤解です。
しかし、一つだけ紛れもない事実があります。それは「製造工程(殺菌)が未熟なジュースは、栄養と風味を損なってしまう」ということ。 本記事では、ジュース加工のプロである「ジュース工房シエスタ」が、誤解の真相と、胸を張って「健康に良い」と言える高品質なジュースを作るための製造条件を包み隠さず解説します。
ジュース工房シエスタでは、10kg〜の小ロットから加工を承っております。
「加工賃はいくら?」「この果物はジュースにできる?」など、
まずはお気軽にお見積り・ご相談ください。
なぜ「ストレートジュースは体に悪い」と検索されるのか?

そもそも、なぜ健康的なイメージのあるストレートジュースに対して、これほどネガティブな検索が行われているのでしょうか。その背景には、消費者が抱く3つの「不安」と「情報の混同」があります。これらを正しく理解し、論理的に反論できる準備をしておくことが、商品を販売する際の強力なセールストークになります。
最も大きな理由は、果物に含まれる「果糖(フルクトース)」への警戒感です。 近年、糖質制限ダイエットの流行や、生活習慣病予防の観点から、「甘い飲み物=血糖値を上げる=悪」という単純な図式が一部で定着しています。
確かに、WHO(世界保健機関)も遊離糖類の摂取制限を推奨しており、果汁100%であっても飲み過ぎれば糖質の過剰摂取になります。しかし、重要なのは「単なる砂糖水と、果実由来のジュースは、身体への影響が異なる」という点です。
多くの研究において、加糖飲料は糖尿病リスクを高めるとされていますが、果汁100%ジュースに関しては、適量であれば糖尿病リスクを軽減する可能性があるという最新の研究報告もあります。これは、果汁に含まれるポリフェノールやビタミン、ミネラルなどの微量栄養素が、糖質の負担を和らげる働きをするためと考えられています。
問題なのはジュースそのものではなく、「水代わりにガブガブ飲んでしまうこと」です。適量を守れば、健康維持に役立つ優れた食品であることを正しく伝える必要があります。
消費者の多くは、「ストレート」と「濃縮還元」の違いを正確に理解していません。 スーパーやコンビニに並ぶ安価な100%ジュース(主に濃縮還元)の多くは、海外で搾汁され、濃縮ペーストとして冷凍輸入された後、日本で水を加えて元の濃度に戻しています。この過程で失われた風味を補うために「香料」が添加されていたり、酸味を調整するために添加物が使われたりすることがあります。
「ジュースは加工品だから、何か体に悪い添加物が入っているに違いない」 こうした漠然とした不信感が、検索キーワードとして表れています。これは裏を返せば、原材料が「果実のみ」である完全無添加のストレートジュースであることを証明できれば、それだけで競合商品に対する強力な差別化要因になることを意味しています。
結論として、「ストレートジュースは体に悪い」という説の正体は、加糖飲料や過度な加工品と混同された風評に過ぎません。 しかし、生産者として一つだけ警戒すべき点があります。それは、「加工の質が低いと、本当に体に良くない(美味しくない)ものになってしまう」というリスクです。
素材が良くても、加工段階で栄養素が破壊され、ただの「色のついた甘い水」になってしまっては、お客様の健康に寄与することはできません。次章からは、なぜ加工の質が重要なのか、その核心である「殺菌」について、専門的な視点から解説します。
【生産者必読】ジュースの品質を分けるのは「原料」ではなく「殺菌技術」
「美味しい果物を使えば、美味しいジュースができる」 これは半分正解で、半分間違いです。どんなに糖度の高い最高級の果物を使っても、搾汁後の「殺菌」と「工程管理」を間違えれば、その商品は台無しになります。ここでは、プロの現場で何が行われているのか、そのリアルな技術についてお話しします。
「加熱すると味が落ちるから、非加熱(コールドプレス)で売りたい」と考える生産者様も多くいらっしゃいます。しかし、日本国内で瓶詰めなどの密封包装食品として常温流通させる以上、原則として加熱殺菌は避けて通れません。
食品衛生法に基づく「清涼飲料水の製造における衛生管理計画手引書(厚生労働省)」では、果実の搾汁(pH4.0未満の酸性果実)に対して、「65℃で10分間加熱する方法、またはこれと同等以上の効力を有する方法」で殺菌することが義務付けられています。pH4.0以上の低酸性飲料(野菜ミックスなど)の場合は、85℃で30分間というさらに厳しい条件が求められます。
つまり、私たちが口にするストレートジュースは、例外なく「加熱済み」なのです。この「加熱」という工程を、いかにダメージなく通過させるかが、ジュースの品質を決定づける最大の壁となります。
家庭でミキサーにかけて作ったジュースが、数分で茶色く変色した経験はないでしょうか? これは果実に含まれるポリフェノールオキシダーゼなどの酵素が、空気中の酸素と反応して起きる「褐変(かっぺん)」という現象です。
プロの工場と家庭用(または簡易的な加工場)の決定的な違いは、この「酸化」をいかに防いでいるかにあります。 酸化したジュースは、見た目が悪いだけでなく、ビタミンCなどの栄養素が破壊され、味も劣化しています。これを防ぐためには、搾汁から殺菌までの時間を極限まで短くし、空気に触れる時間を最小限にする工程管理が必要です。 大規模工場では窒素置換などの設備を用いることもありますが、私たちのような小ロット加工では、「搾ってから加熱するまでのスピード」と「丁寧な工程管理」によって、ジュースの鮮度を保っています。機械に頼るだけでなく、酸化する隙を与えない職人の手際こそが重要です。
さらに恐ろしいのが「過加熱(オーバークッキング)」です。 安全を期すあまり、必要以上に高い温度や長時間で殺菌を行うと、果汁に含まれる糖分とアミノ酸が反応し(メイラード反応)、独特の「焦げ臭(加熱臭)」が発生します。
こうなると、もはや生の果物のフレッシュさは跡形もありません。 ビタミンなどの熱に弱い栄養素は減少し、風味は「缶詰のシロップ」のように変化してしまいます。「体に悪い」とは言いませんが、「わざわざ高いお金を出して飲む価値のないジュース」になってしまうのです。 高品質なストレートジュースを作るには、法律の基準をクリアしつつ、素材へのダメージを最小限に抑えるギリギリの温度管理が求められます。設備の種類に関わらず、「その果物に最適な温度と時間を守り、熱のダメージを最小限にする」。この基本を徹底できるかどうかが、委託先選びの重要なポイントです。
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「本当に体に良いストレートジュース」を作るための3つの条件

では、消費者の誤解を解き、「これは健康に良い、本物のジュースだ」と自信を持って言える商品を作るには、どうすればよいのでしょうか。 私たちジュース工房シエスタが考える、絶対に譲れない3つの条件をご紹介します。ご自身の委託先選びの基準として参考にしてください。
市販のストレートジュースの原材料名を見ると、多くの商品に「酸化防止剤(ビタミンC)」と書かれています。これは変色や劣化を防ぐために重要な役割を果たしますが、素材本来の味を追求するなら、使用量は必要最小限に抑えたいところです。
酸化防止剤の量を減らす、あるいは果物によっては完全無添加を実現するために必要なのが、徹底的な「衛生管理」です。 果物の洗浄から搾汁までを衛生的に行うことで、菌の繁殖や酸化リスクを抑えることができます。結果として、「無添加」や「最小限のビタミンC添加」でも美しい色と味を保てるようになります。「清潔さ」こそが、余計なものを足さないための鍵なのです。
機械任せにせず、人の手で丁寧にアク(泡や雑味成分)を取り除くことも重要です。 搾汁直後の果汁には、繊維質とともに渋みやエグ味の元となる成分が含まれています。これを丁寧に取り除きつつ、素早く殺菌工程へ移行することで、雑味のないクリアな味わいが生まれます。
また、殺菌温度についても、果物の種類や糖度・pHに合わせて細かく調整する必要があります。 マニュアル通りの一律加熱ではなく、「その果物が一番美味しくなる温度」を見極める。これは経験豊富な加工業者にしかできない職人技です。例えば、香りの飛びやすい桃やブドウと、熱に比較的強い柑橘では、最適なアプローチが全く異なります。
「丸ごと搾る」といっても、皮の苦味や油分まで搾ってしまっては台無しです。 例えば柑橘類の場合、皮に含まれる油分(リモネン等)が多すぎると刺激が強くなり、子供が嫌がる味になってしまいます。 搾汁方式には、果実を破砕してから搾る「チョッパーパルパー方式」や、半分に切って中身だけを搾る「インライン方式」などがあります。高品質なジュースを目指すなら、果肉の部分だけを優しく搾る、あるいは手作業で一つひとつ皮を剥いてから搾るといった、手間を惜しまない工程が必要です。これにより、果実本来の甘みだけを抽出した「体に優しい味」が実現します。
ジュース工房シエスタなら、素材そのままの「飲む果実」が作れる

ここまでお読みいただき、「そんな厳しい条件、自分でやるのは無理だ」「大規模な工場じゃないとできないのでは?」と感じられたかもしれません。 ご安心ください。そのためのパートナーとして、私たちジュース工房シエスタがいます。私たちは、一般的な大規模OEM工場とは異なる、生産者様に寄り添ったジュース作りを専門としています。
ジュース工房シエスタには、栄養士の資格を持つスタッフが常駐しています。 単に加工するだけでなく、「どうすれば栄養を残せるか」「どのような成分表示にすべきか」といった専門的な視点からアドバイスが可能です。
もちろん、保存料は一切使用しません。 酸化防止剤(ビタミンC)につきましても、「完全無添加にしたい」「色は綺麗に残したいから少し使いたい」など、お客様のご要望や果物の特性(酸化しやすさ)に合わせて柔軟に対応いたします。あなたの育てた果物のポテンシャルを、一番美味しい形で商品化します。
「委託加工には数百kg、数千本のロットが必要」 「初期費用だけで数十万円かかる」 そんな業界の常識を、私たちは覆しました。シエスタでは、わずか10kg〜でも小ロット加工に対応しています。 また、加工料金も44,000円(税別)からと、個人農家様でも挑戦しやすい価格設定にしています。余ってしまった規格外品や、試験的に作ってみたい新品種など、リスクを最小限に抑えてオリジナル商品化が可能です。
良いジュースができても、売れなければ意味がありません。 「食品表示法に基づくラベルはどう作ればいい?」「道の駅に置いてもらうには?」「ネットショップでどう売ればいい?」といった、初めての6次産業化につきまとう悩みも、私たちにご相談ください。 ラベルデザインの作成代行から販路のアドバイスまで、商品がお客様の手に渡るまでをトータルでサポートいたします。ただの加工屋ではなく、あなたの「商品開発パートナー」として伴走します。
まずは仕組みを知りたい方へ▼
「えっ、そんな少量でいいの?」と驚かれることの多い、当工房の小ロット加工(10kg〜)について、その流れや仕組みを詳しく解説しています。
まとめ
「ストレートジュースは体に悪い」という言葉は、裏を返せば「消費者は、本当に体に良いものを探している」というサインでもあります。 中途半端な加工品は淘汰されますが、確かな技術と理論に裏打ちされた「本物のストレートジュース」は、健康志向の現代において、これまで以上に求められています。
- 食品衛生法を遵守した適切な殺菌管理
- 酸化防止剤に頼りすぎないための徹底した衛生環境
- 素材の個性に合わせた丁寧な搾汁
これらを実現すれば、あなたの果物は「ただのジュース」ではなく、「健康のために選ばれるプレミアムな飲料」へと生まれ変わります。消費者の不安を、確かな品質で「信頼」に変える。それが、長く愛される商品を作る唯一の方法です。
「自分の果物で、そんなジュースが作れるだろうか?」 そう思われたら、まずは一度、私たちにご相談ください。畑の隅で眠っているその果物が、誰かの健康を支える一杯になる日を、私たちは心待ちにしています。
ジュース工房シエスタでは、10kg〜の小ロットから加工を承っております。
「加工賃はいくら?」「この果物はジュースにできる?」など、
まずはお気軽にお見積り・ご相談ください。
ジュース工房シエスタ 
